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2004年12月29日
羊牧場の毛と皮を利用する人を求む
私ども松山農場は、17年間にわたって、北海道北部の美深町仁宇布において、ヒツジ牧場を経営してまいりましたが、多くの牧場が経営難で廃業していく中で、いまだヒツジ牧場の夢あきらめきれず、頑張っております。現在、私どものヒツジからの売り上げの70パーセントは、乳製品に由来するもので、そのほかの売り上げの30パーセントは肉に由来するものであります。すなわち、羊毛と皮の売り上げは今まで皆無でありまして、羊毛については、興味がありそうな方々に無償で提供しておりますが、それでも、毎年毛刈りで発生する500kgの羊毛のほとんどは、せいぜい堆肥になっているのが実情です。国内産の羊毛に興味のある方ももちろんいらっしゃるのですが、羊毛の中にある簡単には除去できない小さなゴミが、その利用を阻んでいるのです。さらに皮にいたっては、屠場ですべて焼却されているのが実情で、私たちもヒツジ牧場をはじめて以来、手にとってヒツジの皮を見たことがまったくないのです。皮については、毛と異なり、更になめしなどの加工が必要ですので、困難は一段と増すのですが、いずれにしても、これらのことから、私は、日本のヒツジをとりまく環境があまりにも不健全であると言わざるを得ません。歴史的にも文化的側面からも人類にとって有用な産物であるヒツジの毛と皮が無残に捨てられるのを眺めるのは、ほんとうに胸の痛みすら感じます。なにか良い知恵がないかと日々、会う人に問うている今日この頃です。
松山農場としては、将来にわたって、羊毛と皮を、みずから加工することも、販売して収入を得ようとすることも毛頭ありません。それよりも、この美深町仁宇布に移住して、羊毛と皮の加工に携わる人を募集したいと思っています。そのような方がおられたら、ずっと無償で毛と皮を提供したいと思っています。その際には、松山農場と雇用関係にならず、羊毛と皮からみずから生計をたてようとしている人を求めます。これからの時代は、雇用関係によらない、このような緩やかな連帯が、関係を長続きさせる最善の道だと思っております。
次に、この美深町仁宇布地区の教育環境について説明します。現在、この美深町仁宇布地区は、付近の他の集落が次々と廃村になっていく中で、人口が減りつつも、山村留学制度がある程度機能しているために、いまだ小中学校が存続し、かろうじて命脈を保っています。(山村留学制度については、美深町のHPにくわしく掲載されています。)しかしながら、毎年、山村留学生を確保するのが、かなり困難な状況においこまれているのも事実です。今、3歳から14歳の子供をお持ちの移住希望の方には、無料に近い賃借料の住宅の斡旋などもできます。もちろん、3年くらいの予定でもよろしいですし、家族全員の移住でなくてもよいのです。生計をたてねばならない人(多くの場合、父親)は、そのまま現在の住所で、仕事に従事していただき、3年経過したら、移住した人が、美深町仁宇布からもとの生活にもどるということでもかまいません。その間、精一杯ヒツジの毛に携わっていただき、また地域の人たちにも教えていただければうれしい限りです。とにかく、技術をお持ちの方よりも、意欲のある方をお待ちしています。
もし、私どものHPをご覧になって、興味をお持ちの方は、01656-2-4765柳生まで連絡いただければ幸いです。もちろんHPからのメールでもかまいません。私の写真は2箇所で写っていますので、見てください。お待ちしています。
北海道中川郡字仁宇布
(有)松山農場
柳生 佳樹
投稿者 松山農場 : 2004年12月29日 23:59
コメント
始めまして、高知県在住の山田(染織家)と申します。20年ほど前に、ローラーカード(コンデンサ付)とリング精紡機を購入して、今では仕事のほとんどがホームスパンの製造になっています。現在、羊毛の購入はほとんど英国からの輸入品です。でも、北海道でsouth downが最近飼われている事を知り、その羊毛を購入のための検索中に松山牧場を知りました。
毎年500kgの羊毛が堆肥との記述にいささかショックを受け、このメールを書いています。品質がどの程度のものかが解りませんが、最低限何かには利用できる物と思います。
「羊毛の中にあるちいさなごみが、、」とありますが、おそらく植物性の「バー」ではないか?と思われますが、最終的に除去できない場合は酸による炭化処理ができます。でも、最低限、毛刈りの前にプールを通過させるなどして下側の汚れを落とすのは最低限の企業努力と思います。
近くに住んでいないので、すぐにお会いできないのが残念ですが、道は必ずあります!何かお手伝いができればと、思っています。 山田裕司
投稿者 山田裕司 : 2007年07月25日 15:14
