仁宇布が舞台?

村上春樹の「羊をめぐる冒険」という小説をご存じでしょうか?ここ美深町仁宇布が、この小説の舞台ではないかと思わせる点がいくつもあるのです。
小説の主人公は、未知の羊を求めてこの地まで吸い寄せられてくるのです。そして、読者の私たちは、彼の描く不思議な世界に夢心地で吸い寄せられてしまうのです。
作者である村上春樹氏が20年ほど前、この辺りに来たという話も何人かの人達から聞きました。また、士別の羊牧場に来たようだという話も聞いたことがありますが・・・。
現在、松山農場では、仁宇布で300頭の羊を飼育しています。
それでは以下に、主人公がここ美深町仁宇布に羊を探しに来たと思わせる4つの根拠を挙げてみましょう。
 

その1 大規模稲作北限地(文中)

ここ美深町は、米作北限地帯である。

その2 札幌から260km (文中)

札幌から仁宇布までは、260km
ちなみに、札幌から士別までは200km もありません。

その3 日本で第3の赤字路線が走っていた(文中)

今では、廃線となった旧美幸線こそ、日本では1、2位争っていた赤字路線であった。ちなみに、士別にはそのような鉄道はありませんでした。

その4 主要産業は林業と木材加工である(文中)

美深町には、多数の木材会社がある。

また、文中に12滝町という表現が出て来るのですが、ここ仁宇布地区には滝が多いのです。(激流の滝、高広の滝、雨霧の滝、女神の滝など・・・)
このようなことから、村上春樹氏が密かにこの地に立ち寄り、羊がいることを確認し、小説の舞台にピッタリだと思ったのではないでしょうか?

 また、赤い店「コイブ」にも、この地が「羊をめぐる冒険」のふる里ですよね?と、訪ねてこられたカップル(なぜかカップル)もたくさんお越しくださっています。ここで、やっぱり私だけの思い込みではないと感激してしまった次第です。
是非、みなさんも一度、この小説をお読みいただければと思います。きっとあなたも、不思議な世界に吸い込まれてしまうことでしょう。
そして、仁宇布にいらした際には、私たちの松山農場で育てた羊に触れ、肉、羊乳、アイスクリーム等をご賞味ください。
これであなたも羊男!!